[著者:水野良/イラスト:深遊/富士見ファンタジア文庫]★★★
グランクレスト戦記 2 常闇の城主、人狼の女王 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 水野良,深遊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: 文庫
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シルーカを自分の契約者にする為、聖印を手放し 爵位を捨て騎士に戻ったテオの身柄は、アルトゥー ク伯ヴィラール公の下に置かれる事となる。今回は アルトゥークでのお話で、ヴィラール公の命で同盟 を結んでいる魔女、人狼、吸血鬼の領地へ訪問する 事になります。「新参者は顔見せと挨拶に行って来 てね」との意向らしいです。ヴィラール公は、シル ーカとテオなら人外達の領内で何か事を起こしてく れると考えていたのかも知れません。実際その期待 通り想像以上の大問題に遭遇してしまいましたね。 今回の件がどこでどんな風に波及してゆくのか分 かりませんが、もし魔王アデーレ復活や吸血鬼ディ ミトリエが望む『極大混沌』を起こす話が大きくな れば、国家間や君主間で争っている場合ではない気 もします。ただ、世界の混沌を望む声は潜在的に数 知れないと魔女ヤーナが語っていたので、むしろ切 っ掛けがあれば国同士で『秩序』対『混沌』の戦争 が激化する恐れもありそうですね。テオとシルーカ と同士達は、果たしてその混沌の渦の中に巻き込ま れて行くのかどうか? もしテオの目的の前に立ち 塞がれば、きっと自ら飛び込んで行くでしょうね。 既刊感想:1