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グランクレスト戦記2 常闇の城主、人狼の女王

読書感想

[著者:水野良/イラスト:深遊富士見ファンタジア文庫]★★★

 シルーカを自分の契約者にする為、聖印を手放し
爵位を捨て騎士に戻ったテオの身柄は、アルトゥー
ク伯ヴィラール公の下に置かれる事となる。今回は
アルトゥークでのお話で、ヴィラール公の命で同盟
を結んでいる魔女、人狼、吸血鬼の領地へ訪問する
事になります。「新参者は顔見せと挨拶に行って来
てね」との意向らしいです。ヴィラール公は、シル
ーカとテオなら人外達の領内で何か事を起こしてく
れると考えていたのかも知れません。実際その期待
通り想像以上の大問題に遭遇してしまいましたね。
 今回の件がどこでどんな風に波及してゆくのか分
かりませんが、もし魔王アデーレ復活や吸血鬼ディ
ミトリエが望む『極大混沌』を起こす話が大きくな
れば、国家間や君主間で争っている場合ではない気
もします。ただ、世界の混沌を望む声は潜在的に数
知れないと魔女ヤーナが語っていたので、むしろ切
っ掛けがあれば国同士で『秩序』対『混沌』の戦争
が激化する恐れもありそうですね。テオとシルーカ
と同士達は、果たしてその混沌の渦の中に巻き込ま
れて行くのかどうか? もしテオの目的の前に立ち
塞がれば、きっと自ら飛び込んで行くでしょうね。

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