SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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白き煌王姫と異能魔導小隊1

[著者:桐生恭丞/イラスト:松之鐘流/オーバーラップ文庫]★

白き煌王姫と異能魔導小隊<チート・フォース> 1 (オーバーラップ文庫)

白き煌王姫と異能魔導小隊<チート・フォース> 1 (オーバーラップ文庫)

 OVERLAPキックオフ賞『銀賞』受賞作。
 “魔導”と呼ばれる能力がごく当たり前に使われ
ている世界で、魔導の力を一切持っていない主人公
・エイルが仲間と力を合わせて、人々の生活を脅か
す「災害獣」に立ち向かって行くお話しです。
 魔導の力が無い代わりに、異常な幸運と鍛えた剣
術とハンター稼業で得た知識と卓越した観察眼を持
っています。これだけ兼ね備えていれば災害獣とも
充分戦えそうなものですが、簡単に形勢が引っくり
返ってしまう他人の魔導能力を見せ付けられると、
自分に備わってないエイルとしてはもやもやした気
持ちにもなるんでしょうね。ただ、それでもエイル
には“魔導は使えない”を最後まで貫いて欲しかっ
たです。「そこで使える様になっちゃうの?」と思
ってしまったもので。何故かは分かりませんが、彼
の中には明かされていない何かがありそうですね。
 『煌王姫』の存在については分かり易かったので
予想通りでした。でも、今回の中では最後にフラン
が触れただけで、まだハッキリそうだとは明かされ
てませんね。現代の煌王姫探しがエイルの目的のひ
とつになるとして、実はこんなに近くに居るらしい
状況から、どう話を進めて行くか気になる所ですね。