覇剣の皇姫アルティーナII

[著者:むらさきゆきや/イラスト:himesuz/ファミ通文庫]★★

覇剣の皇姫アルティーナII (ファミ通文庫)

覇剣の皇姫アルティーナII (ファミ通文庫)

 蛮族の侵攻を迎え撃つ戦いから、蛮族の王ディー
トハルトとの話し合いを経て共闘体制を確立するま
での前半。ジェロームとの決闘で実力を見せ付け信
頼を得たアルティーナでしたが、怪我を負って出撃
出来ず。その代わり蛮王との会談では両軍勢を納得
させるだけの案を出して纏め上げて見せて、更に存
在感と信頼を得る事が出来ましたね。砦内に居なが
ら外の戦乱に響く彼女の大音声が印象的でした。
 後半はベルガリア帝国第二皇子ラトレイユの命令
で、シエルク砦の北のヴァーデン大公国領ヴォルク
ス要塞を攻略してゆく展開となります。難攻不落で
名を馳せた要塞を正攻法で落とすのは無理無謀。そ
こで今回も軍師レジスの知略が冴え渡ります。戦力
的にも大きな差があるのに、どうやって攻め落とす
んだろう? とレジスが立てた作戦内容に興味を引
かせておいて、奇抜な作戦ながら納得の行く形で描
いて見せてくれる辺りが巧いですね。躓き無く成功
したのであっさり感はありましたが、効果的に攻め
て勝利に導くまでの過程は実に面白かったです。

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