甘城ブリリアントパーク2

[著者:賀東招二/イラスト:なかじまゆか富士見ファンタジア文庫]★★

 慢性的な人手不足に資金不足。西也が『甘城ブリ
リアントパーク』支配人代行の任に就いてから、一
旦は裏技(バレたら犯罪級の反則技)で閉園危機を
脱したものの、依然経営難は深刻化する一方です。
 前巻の集客目標をクリアして一年間の猶予を得た
ので、西也もスタッフ達にも少しだけ精神的余裕は
生まれたのですが、経営維持が困難な状況には変わ
りありません。延命したからには『年間60万人来
園』の条件クリアに向けて経営を続けて行かなけれ
ばならず、むしろこれまでより逼迫した状況に陥っ
ているような、絶望に向かって突き進んでいる感じ
でした。今回はそこから脱却すべく奔走します。
 三匹の中年オヤジ風ぬいぐるみ達は相変わらずの
クズっぷりで酷い有様でしたが、なんだかんだ存在
感示していて、西也をイラつかせつつも案外ガス抜
き要員として役立ってるのかなとも思いました。間
違っても癒しにはならないでしょうけど、西也の精
神的負担をほぐす良い役割になっているのかも。
 資金繰りは案外全うな方法を取ってました。忘れ
かけていた西也の能力が初めて有効活用されたんじ
ゃないでしょうか? ただ、支払った代償も大きか
ったですが。生存条件が跳ね上がって苦境に立たさ
れて、今後更なる西也の経営手腕が問われます。

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