[著者:賀東招二/イラスト:なかじまゆか/富士見ファンタジア文庫]★★
- 作者: 賀東招二,なかじまゆか
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2013/08/20
- メディア: 文庫
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慢性的な人手不足に資金不足。西也が『甘城ブリ リアントパーク』支配人代行の任に就いてから、一 旦は裏技(バレたら犯罪級の反則技)で閉園危機を 脱したものの、依然経営難は深刻化する一方です。 前巻の集客目標をクリアして一年間の猶予を得た ので、西也もスタッフ達にも少しだけ精神的余裕は 生まれたのですが、経営維持が困難な状況には変わ りありません。延命したからには『年間60万人来 園』の条件クリアに向けて経営を続けて行かなけれ ばならず、むしろこれまでより逼迫した状況に陥っ ているような、絶望に向かって突き進んでいる感じ でした。今回はそこから脱却すべく奔走します。 三匹の中年オヤジ風ぬいぐるみ達は相変わらずの クズっぷりで酷い有様でしたが、なんだかんだ存在 感示していて、西也をイラつかせつつも案外ガス抜 き要員として役立ってるのかなとも思いました。間 違っても癒しにはならないでしょうけど、西也の精 神的負担をほぐす良い役割になっているのかも。 資金繰りは案外全うな方法を取ってました。忘れ かけていた西也の能力が初めて有効活用されたんじ ゃないでしょうか? ただ、支払った代償も大きか ったですが。生存条件が跳ね上がって苦境に立たさ れて、今後更なる西也の経営手腕が問われます。 既刊感想:1