SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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魔法科高校の劣等生2 入学編<下>

[著者:佐島勤/イラスト:石田可奈/電撃文庫]★★

魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)

魔法科高校の劣等生〈2〉入学編(下) (電撃文庫)

 魔法師と一般人との間にある差別。魔法科高校で
の一科生と二科生の間にある差別。これを良しとし
ない者達が、扱いの平等を訴え主張する事で騒動を
起こします。達也の所属する風紀委員会や深雪の所
属する生徒会役員などは、差別反対派の起こした校
内の騒動を鎮静化すべく立ち回る事になります。
 実際には誰もが優遇される平等なんてない、それ
は幻想を望むようなものだという結論。生徒会長の
真由美の演説が非常に説得力ありで、少なくとも傍
聴していた生徒達には「一科生と二科生の間に不当
な差別は無い」と伝わったのではないでしょうか。
 ただ、学校生徒達の反乱だけかと思いきや、学外
からの平等思想のテロリスト乱入なんてのもあって、
規模の広がりにはちょっと驚きでしたね。今回の件
で、魔法科高校内では一科生・二科生間の差別意識
は多少薄れるかも知れませんが、一般世間での差別
意識はもっと根が深い問題なのでしょうかね。
 あとは達也の特殊能力についてと、深雪との関係
性について。前者は一応明かされましたが、まだ隠
れてる何かがありそうですよね。後者は含むものが
あり過ぎて、手を出したら大火傷しそうな感じがす
るんですよね。潔白ではないと思いますよ多分。

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