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俺が主人公じゃなかった頃の話をする part1,一条ありすがメインヒロインな件

[著者:二階堂紘嗣/イラスト:館川まこMF文庫J]★★

 あとがきに「なんか変だったと思ってもらえたな
ら嬉しい限りです」とあったので、これって作者さ
んの意図通りだったのかなあと思いました。要する
に“変な話”でした。読後感は悪くなかったです。
 三柴直道はこの物語の立場的には紛れもなく主人
公なのですが、彼の意見とか主張などが完全に蚊帳
の外に弾き飛ばされちゃっているんですね。三人の
ヒロイン達にとても信じ難い現実離れした発言を食
らって「何言ってんの?」と返しても、「あんたこ
そ何言ってんの?」と更に突き返される感じでしょ
うかね。理解出来ていない直道こそがおかしい、と
いう反応をされるので、どんな疑問を投げ掛けても
ことごとく理不尽に叩き落されてしまいます。
 誰が正しくて何が真実なのか、この巻だけでは正
直判断付きません。次巻に手を伸ばしたくなるよう
仕向けているのだとしたら脱帽です。半年前の事故
の真相が判明するまでは追うしかないでしょう。