- 作者: 鎌池和馬,依河和希
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/01/10
- メディア: 文庫
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『白き女王』は傍観者的立場だったわけですが、 実はそう見えていただけでした。見せ掛けていた、 の表現がより正確なのかな? 何にしても、この状 況では恭介に余計なちょっかいを出せないだろう、 と判断するのが誤りでした。大間違いでした。大甘 でした。と、言う恭介の悔恨が強く滲み出てます。 可愛い顔して極悪極まりないですよホントに。た だ、それを見せるのも恭介に対してだけなんですよ ね。その辺は実に分かり易く、恋に恋する乙女の所 業と見れば、見れなくもないのかも知れない。当然 そんな優しくもなければ温かくもないですけど。 終盤、全ての事象が引っ繰り返される展開は見事 でした。一気に引き込まれました。悔しいけど『白 き女王』の仕業があったからこそ、でしょうかね。 既刊感想:1