SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。

[著者:十文字青/イラスト:白井鋭利/オーバーラップ文庫]★★★

 初期の頃の拙い冒険者達を見て、やっぱりRPG
の序盤を彷彿とさせるものがあるなあと感じます。
仲間との冒険にワクワクさせられる。そして、命の
危機に瀕した時はドキドキさせられる。現実世界か
ら何らかのゲームの中に迷い込んだのでは、と錯覚
を起こす程に。その真実は依然曖昧なままです。
 それにしてもランタってウザいね。多分そう思わ
せるよう意図的に描いてるのだと思いますが、まん
まと誘導されてます。ただ、イラつけばイラつく程、
頼りになる時はその存在が際立つもので。悔しいけ
れど、悪い所も良い所も魅力的に映るんですよ。
 ちょっと名が知れて、結束も深まり、そろそろ真
実の手掛かりの一つでも見えて来る頃でしょうか。

既刊感想: