SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって

[著者:十文字青/イラスト:白井鋭利/オーバーラップ文庫]★★★

 今回ばかりはランタではなくハルヒロがクソ鬱陶
しかったですよ。メリイとクザクの件に関してのみ
なんですけどね。彼らしいと言えばらしいのか。
 ただ、中盤以降、大規模戦闘に突入してからのハ
ルヒロは凄かったです。ぐずぐずうじうじなウザさ
を補って余りある躍動ぶりには目を見張るものがあ
りました。基本後ろ向きで自分を卑下する所はあん
まり変わってませんが、生き残る為の必死さという
のがこれまでと桁違いでした。周囲の状況が異常な
までによく“見えて”いるんですよ。ソウマやアキ
ラさんが目を掛けてくれたり、ゴッホが案外指揮官
向きだと言ってくれたり。ハルヒロへ向けられる期
待のようなもの。何となく分かる気がしました。

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