SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

いでおろーぐ!4

[著者:椎田十三/イラスト:憂姫はぐれ電撃文庫]★★

 もどかしくてむず痒い。相変わらずさじ加減が絶
妙ですね。薫の奥底に押し込めている本心はそうじ
ゃないだろう。それは分かってるんです。もう最初
の頃からそうなんだから。こちら側がとっくの昔に
分かっているのを承知した上で、薫の反恋愛活動を
黙って見守る。これが無難な楽しみ方だろう、と。
 でもやっぱり声を大にして言いたい。「リア充な
のはお前達二人の方だろ!」と。高砂と薫が二人き
りになった時限定ですけど。この二人だけの時間の
雰囲気が、とても自然で本来あるべき姿のように映
るので、反恋愛活動の方では「難儀な事だなあ」と
ため息が漏れてしまうわけです。今後もそうだと思
います。終止符を打つ日は来るんでしょうかね。

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