このたび、勇者はモン娘をアイドルへ導くことになりました

[著者:哀歌/イラスト:冬馬来彩/電撃文庫]★★

 申し訳ないですが、元勇者が取ろうとしているそ
の行為は鼻で笑うしかありませんでした。何故なら
ば、元々の思い付きがあまりに突発的で勢い任せと
感じられたからです。たとえ勇者の肩書きを最大限
に利用したとしても、「歌と踊りで異種族間の不和
を解消してみせる!」と息巻かれても「はぁ?」と
呆れられるのがオチなのではないでしょうかね。
 ……と、なるべくリックのやり方に対して批判的
に見えるよう接してみましたが、実はそんな事はな
くて、一笑に付されそうな事を真面目に直向に一生
懸命に為そうとしている姿が格好良く映ります。た
だ、依存気味にリーベルを意識し過ぎなのは気にな
る所で、ここは克服すべき点なのかも知れません。