SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ヴァルハラの晩ご飯II 〜オオカミとベルセルクの野菜煮込み〜

[著者:三鏡一敏/イラスト:ファルまろ/電撃文庫]★★

 煤けイノシシにシリアスは似合わない。容姿が原
因でそんな風に思わされてしまいます。これが人間
バージョンだったりドラゴンに変化した姿だったり
すると、ピタリと雰囲気が当てはまる程には相応に
似合って来ます。基本的にコメディで固定しておか
ないと、セイの“死に蘇り能力”は重た過ぎて仕方
ないので、あまり秘密が漏れ出す毎に闇が滲み出る
方向には行かないで欲しいのが正直な気持ちです。
 まあ、そうは言っていられない、セイの能力が抱
えるどろりとした闇の一端と新事実を垣間見てしま
ったわけですが。物語の先でどう作用するか分かり
ません。恐いもの見たさの興味もありますが、出来
ればセイには能天気に過ごしてほしいものです。

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