SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

龍と狐のジャイアント・キリング 1.鋼鉄騎兵のシンプルな倒し方

[著者:神秋昌史/イラスト:東西/HJ文庫]★

 根本的な疑問で、帝国って何で日ノ本共和国を軍
事力投入で侵略しようとしてるんでしょうか? と
言うのがありまして。番狂わせや大物食いの要素に
しても、龍一郎が抱える神霊種がそもそも一騎当千
だと言い切っちゃってるので、あまり爽快感を得ら
れず。総じて盛り上がれず熱くなれませんでした。
 大国が他国に対し軍事侵攻を行使する状況につい
て、動機や目的などがよく分からなかったり適当だ
ったりなのはどうかと思うわけですよ。なので共和
国側に立つと「何で侵略を受けているの?」になっ
てしまうんですよね。例えば“軍事力見せ付けたい
だけ”とかなら、それはそれで全然構わなかったん
ですけど。明確に描いて見せて欲しかったですね。