- 作者: 絵戸太郎,パルプピロシ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/08/25
- メディア: 文庫
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途中まで、登場人物過多で見失いがちな上に話の 向かう先がよく見えなくて、何となく纏まらずに散 らかったような印象でした。でも、後半で“彼女” が登場して以降、終章に至るまでぐっと引き締まっ てくれて読み応えも充分で非常に面白かったです。 正直な所、完結とは言っても道半ばで終わってし まうんだろうと思ってましたが、予想以上に綺麗に しっかり纏まっていました。登場人物が多い分だけ もっとあれこれ見たかった欲求は残りましたが、こ の終盤戦で怜生と“彼女”に纏わる伏線も、タイト ルに含まれていた意味も全て回収してみせてくれた ので、読後感が心地良いですね。シリーズとして巻 数少ないながらも最上の結末ではないでしょうか。 既刊感想:1、2