デュシア・クロニクル 十二騎士団の反逆軍師

[著者:大黒尚人/イラスト:ゆらん/富士見ファンタジア文庫]★★★

 西方大陸東部のエルザイム王国が帝国の脅威を凌
ぐ為に取る術は、講和の道か、それとも徹底抗戦の
道か。犠牲の血を流させない為には講和を選択すべ
きなのでしょうけど。それが誤った道という事を最
も身をもって示してくれたのは……大体分かっては
いましたが、終章での一幕には戦慄が走りました。
 ローゼリア自らが高らかに宣誓して群集人心を大
いに惹き付けたとは言え、まだまだ劣勢には違いな
くて、北部方面がこうなってしまった以上、再び国
内での衝突は避けられないでしょう。帝国へ打って
出る以前に国内平定の道程でさえ険しい中、戦士と
軍師の二つの顔を持つシオンが、どのようにしてそ
の手腕を振るい道を切り開いて行くか見物ですね。