暗極の星に道を問え

[著者:エドワード・スミス/イラスト:クレタ電撃文庫]★★

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

 アズハールへの憎悪の念は、作中でトウカが募ら
せるのと逆行するかの様に、読んでいて徐々に薄ら
いでしまいました。最初にトウカを手酷く裏切った
時が、怒りや憎しみの最高地点だったのかなと。
 原因は何でしょうね。どう見てもトウカが『黒の
太陽』で圧倒的に蹂躙する未来ばかりがチラついて
いたからか、それとも悠然と構えているアズハール
の中に何となく器の小ささが垣間見えたからか。
 結局、アズハールには、憎くて憎くて仕方ないく
らいの醜悪で強大な存在感をもっともっと見せ付け
て欲しかった、と言う願望を勝手に抱いていたから
なのかも知れません。この結末で、今後トウカが燃
やす復讐と憎悪は果たして何処に向けられるのか。