- 作者: 岬鷺宮,Hiten
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/04/08
- メディア: 文庫
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本来、いち読者と架空の主人公が出逢う確率など
ほぼ零に等しく、あり得ない事が起こってしまった
ら真っ先に自分の目と頭を疑いますよね。「俺、正
気か?」と。なので、これは奇跡以外のなにもので
もなく、出逢うべくして出逢う運命だったと、晃と
時子の関係はそれ以外に表現し様がありません。
晃の途中の違和感はとても分かり易く、それは読
んでいて彼に半端なく感情移入出来ていた証なのか
なあと。まあそこに気付いてあっさり断絶した時だ
け「おいおい」ってなっちゃいましたが。彼の過去
や性格を思うと致し方ない所でしょうか。真の気付
きから先は、最後まで晃の自力で行って欲しい気持
ちが強かったですけど。友達の存在は偉大ですね。