SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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我が驍勇にふるえよ天地3 ―アレクシス帝国興隆記―

[著者:あわむら赤光/イラスト:卵の黄身/GA文庫]★★

 個人が一騎当千の武力を誇っていても、その要素
だけで大規模戦争に勝利出来るかと言えば、必ずし
もそうとは限らない。いざとなればレオナート単騎
の力押してどうにかなりそうな雰囲気も感じられる
中、この度のアドモフ軍の立ち回りは、敵ながら目
を見張るものがあってなかなかの見応えでした。
 今回は相手側の事情が先に立っていて、予定外の
出撃応戦という具合だったでしょうか。万全の態勢
でこちらから仕掛ける事が出来ていたならば……と、
もしもを持ち出したくなるくらい、彼の損失はまさ
かの事態でした。元々生き急いでいる投槍の狂気は
ありましたが、突然こうなってしまうと結構堪えま
すね。今後も誰かを喪う可能性はあるだろうなあ。

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