魔王城のシェフ 黒竜のローストからはじまる異世界グルメ伝

[著者:水城水城/イラスト:artumph/ファミ通文庫]★★

 『料理』を用いて人類を魔王の襲撃から救ってい
る感は、確かにありました。いち料理人とは思えな
いシイガの強さは何か裏がありそうですが、異世界
の“別の意味”とやらに絡んでいるんでしょうか。
 正確には抑止力的なもので、魔王を絶品料理の虜
にして他に興味を抱かせない手段です。上手く効い
たのは、侵略がただの暇潰しでしかなかったからか
も知れません。そんな気紛れで命の危機に晒される
人間からすれば堪ったもんじゃないですが、逆に本
腰入れてなかったからこそ、シイガも料理で気を引
く事が出来たのでしょう。あとは魔王ルイーナの料
理への興味に助けられた所もあったのかな。魔王と
しての恐怖を感じる場合も多々ありましたけどね。