[著者:白樺みひゃえる/イラスト:須田彩加/ガガガ文庫]★★
- 作者: 白樺みひゃえる
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
第11回小学館ライトノベル大賞『審査員特別賞』受賞作。
途中まで凄く面白かったのに、何で戦争話をメイ
ンにしちゃうかなあ。元々は主な生活エネルギーで
ある魔力抽出と拷問とを掛け合わせ、実現出来てい
ない長期運用方法を模索しながら進められていた筈
なんですよ。それなのに、戦争へ転換してヘレナが
軍事利用される様になってしまったら、そこまで積
み重ねてきたものが何の意味も無くなってしまうじ
ゃないですか。長期運用の拷問方法を、ブルクハル
トが試行錯誤していたのは一体何だったのかと。
ヘレナが戦争に利用される前提で話が進んでいた
ならば、それはそれで別種のブルクハルトの葛藤な
ども見られたでしょうし、楽しめたと思うんですけ
ど。途中の方向転換はちょっと頂けませんでした。