ジャッジメント/ブラッド 真祖の帰還

[著者:長谷部雄平/イラスト:ビョルチ/富士見ファンタジア文庫]★★

ジャッジメント/ブラッド 真祖の帰還 (ファンタジア文庫)

ジャッジメント/ブラッド 真祖の帰還 (ファンタジア文庫)

 第30回ファンタジア大賞伊藤智彦特別賞』受賞作。

 保守か革新か、過去から受け継いで来たものを重
んじるか現代社会に合わせた変化を求めるか、旧態
依然とした現状を維持するか前に踏み込んで停滞を
ぶち壊すか……これらと似たようなモノが、吸血鬼
社会における能力に対して盛り込まれていました。
 “変えるか変えないか”の考え方だけならば、正
直ヴィクトリアよりも燦に賛同したい気分で。種の
新たな可能性と発展に繋がるならば、燦のような意
見もありなんじゃないかなと。もっとも、その思想
が人間社会で害悪になっちゃってるのが大いに問題
なわけで。吸血鬼が革新という名目で勝手やって、
人間が危害加えられたんじゃ堪りませんからね。結
局ヴィクトリアの抑止の側を支持するしかないと。