王立遊び人学校の優等生 最高の遊び人ってのはモンスターに好かれちまうんだ

[著者:大楽絢太/イラスト:イセ川ヤスタカ/富士見ファンタジア文庫]★★★

 人の話を聞く耳持たない身近な人達の厄介さを存
分に見せ付けられてしまう。強引に無理矢理にでも
こちらに意識を向けさせて、取り返しがつく内に事
実を素直にぶちまけて愛想尽かされた方が、リュク
スにとってはまだ幸せだったのかも知れません。
 でももう無理。存在感の差、実力の差、人間の器
の差、最初からあらゆる分野で引け目を感じてしま
ったリュクスが、4人の特待生に言う事聞かせるな
んて所詮無理。彼と同調するように「人の話を聞け
よ!」と何度心の叫びを耳にした事か。ただ、それ
でも何とかなってしまう所が得体の知れない“意外
性”の凄さで、勘違いさせたままの凄味がどこまで
通用するのか、不安でもあり楽しみでもあります。