ジャッジメント/ブラッド2 鉄血の航路

[著者:長谷部雄平/イラスト:ビョルチ/富士見ファンタジア文庫]★★

ジャッジメント/ブラッド2 鉄血の航路 (ファンタジア文庫)

ジャッジメント/ブラッド2 鉄血の航路 (ファンタジア文庫)

 吸血鬼の在り方の是非を問う内容で、前巻の変え
るか変えないか、保守か革新か、のテーマに近いも
のがありました。今回は“吸血鬼らしさ”を保つか
棄てるか、言い換えると弱点を備えてこその存在を
取るか、それとも既存の存在価値を消去して完璧を
求めるか。吸血鬼に対して能力的な部分や弱点も含
めて強固なイメージがあるからか、そこに是非を投
げ込むような展開はとても興味深いものでした。
 ヴィクトリアの「それ取っ払ったら吸血鬼じゃな
い」の言い分ももっともだし、一方でヒルデガルド
の進化を求める在り方も分かる気もするし。激しい
主張のせめぎ合いで、ヴィクトリアの強い信念の方
に軍配が上がったような、そんな感じでしたね。

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