SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲

[著者:北山結莉/イラスト:Riv/HJ文庫]★★

精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲 (HJ文庫)

精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲 (HJ文庫)

 遥か遠くに過ぎ去って忘れかけていた、転生前
と転生後の過去の幾つもの出来事達が、徐々に徐
々に浮かび上がって現在のリオに近寄って来るよ
うな、そんな感触でした。貴族達の難癖とか、不
意に湧いた復讐劇の好機とか、美春の元の世界で
の春人への強い想いなど、嫌でも目を背けたくて
もリオの思い出させるような要素が次々に出て来
ていました。ルシウスについては、むしろ現れて
くれて、復讐の機会がわざわざ来てくれてありが
とう、みたいな感情だったかも知れませんが。
 しかし大々的に仕掛けてもレイスの意図は掴め
ないし、勇者の存在も弘明を見てると「なんだか
なあ」って気分で、疑問点も幾つか残りました。

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