灰と幻想のグリムガル level.12 それはある島と竜を巡る伝説の始まり

[著者:十文字青/イラスト:白井鋭利/オーバーラップ文庫]★★

 確かに伝説始まりましたけども。こんなとこで
始まってどうするよ? 感はありました。あくま
でオルタナまでの中継点で道半ばだし、伝聞で各
地に広まって、いつかどこかの街中でハルヒロが
打ち立てた“伝説”とやらに尾ひれがついてハル
ヒロがこっ恥ずかしい目に合ったり仲間達にから
かわれたり、とか。そうであったらいいなあ、と
願望込みで望郷に駆られるような、そんな気分の
寄り道でした。本当に、予定通り道程は辿っては
いても面倒な騒動に巻き込まれるただの寄り道。
 ハルヒロが浮かべたこれまでの道程の回想に触
れて、随分色々巡って来たなって気持ちになりま
した。唐突な別離も一つの味わいなのかどうか。

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