[著者:柳野かなた/イラスト:輪くすさが/オーバーラップ文庫]★★★
最果てのパラディンIII〈下〉 鉄錆の山の王 (オーバーラップ文庫)
- 作者: 柳野かなた,輪くすさが
- 出版社/メーカー: オーバーラップ
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: 文庫
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言葉の通じない災厄ならば、まだやり易かった のかも知れない。もっともどんな状況であれ、挑 んだら敗北と死の予告は免れず、力量や存在感な どで圧倒的な差は最初からあったわけですが。 それにしても災厄の邪竜ヴァラキアカ、滅ぼす べき敵対者ながら実に魅力溢れる“絶対悪”とし て描かれていました。会話による駆け引きから始 まり、小手調べの衝突を繰り返し、やがて本領発 揮で圧倒してからの止めの一撃、そして最後にウ ィルへ刻んだ決して拭い去る事の出来ない己の存 在まで、その戦い振りに魅了されっ放しでした。 その望んでいなかった力に対して、ウィルが今 後どう付き合って行くのか、興味深い所ですね。 既刊感想:I、II、III<上>