- 作者: 平坂読
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/07/18
- メディア: 文庫
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伊月のデビュー作がいかに頭のイカれた内容で あったか、と改めて証明されてしまった。いや、 “千尋が性別偽り続けた原因だった”と言う事の 方が重要なんですけどね。さすがに再婚から破談 の話にまで及ぶと……笑えないヤバさでしたよ。 で、本題の千尋カミングアウトの件。伊月が割 と平静なのを見て、何となく「あえて本心押し殺 している?」みたいな雰囲気もありまして。居合 わせた土岐の予感も嫌な空気を醸し出していまし たが、後々暴かれたのは思っていたのとは全く逆 の深層心理でした。むしろ千尋を異性と意識して しまうような感情の方がまだマシと思える程に、 この伊月の症状は深刻なものに感じられました。 既刊感想:1、2、3、4、5、6、7、8、9