七つの魔剣が支配する

[著者:宇野朴人/イラスト:ミユキルリア電撃文庫]★★

 物語の全容がまだハッキリとせず、ぼんやりと
掴み所のない印象を抱いたのは、おそらくまだ始
まったばかりだと言う事と、あとは終盤でようや
く明るみに出たオリバー自身の事が断片的にしか
語られていなかったから、なのかも知れません。
 剣を交えたナナオが見出したものこそ、オリバ
ーの“本質”であるに違いありませんが、あえて
伏せているのかどうか、それを友人達に悟らせる
ような動きは極力控えてましたよね。ずっと何か
ありそうな雰囲気を感じさせつつ、エピローグ前
までは隠し持つ凄味があまり表に出ていなかった
ので、余計に最後に見せた本性であり裏の顔であ
り異常な狂気が際立っていたように思いました。