[著者:佐野徹夜/イラスト:loundraw/メディアワークス文庫]★★
- 作者: 佐野徹夜
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: 文庫
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人間個人が持つ“価値”のポイント。数値や加点 減点の詳細まで見える事が、異能力として人生が有 利に働く……かと言えば決してそんな事は無く、主 人公の青木は持て余し翻弄されっ放しな印象で。 青木の視点でポイントが目立っていたのは前半部 分までで、あとは数値そのものよりも、増減や喪失 や文字化けなどの変化に翻弄され続ける姿ばかりが 描かれていました。異能力を得た→俺ってすげぇ、 とかにはならず、容易く言葉には出来ない複雑に絡 み合って歪んでぐちゃぐちゃになった感情がドロド ロ流れ出て来るような、そんな感じもありました。 スッキリ出来たのかどうか。ちょっと分からない 感覚。でも少しは浮き上がれて良かったのかな。