[著者:神田夏生/イラスト:Aちき/電撃文庫]★★★
君がいた美しい世界と、君のいない美しい世界のこと (電撃文庫)
- 作者: 神田夏生,Aちき
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/03/09
- メディア: 文庫
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最後まで辿り着いた時点でまず一言、「三日月緋 花里ってすげえな……」って、思わず声が漏れ出て しまいました。最初からずっと主人公視点で苦難の 道程を追い続けていたから、ユウトに対しての思い 入れがかなり強まっていた筈なのに、それでもユウ トに「よく頑張ったな」よりもヒカリに「よく彼を 導いてくれた」の方が先に出てしまいましたね。 序盤の頃は、ヒカリの遺言の内容があまりに突拍 子無さ過ぎて、何で受け入れて行動に移せるのか、 と首傾げていたものでしたが。過去回想による“二 人の積み重ね”に触れて、「ああ、だから信じ抜く 事が出来たのか」と。ラスト直前の“もしも”、そ して続くラストシーンは本当に素敵なものでした。