SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ようこそ実力至上主義の教室へ11

[著者:衣笠彰梧/イラスト:トモセシュンサクMF文庫J]★★★

 何者にも決して縛られない、縛る事の出来ないフ
リーダムな男・高円寺六助。万が一にもあり得ない
事だけど、もしも高円寺が“クラスの為に”最大限
の能力を解放していたら、Aクラスへの道はもっと
見通しが良くなっていた……かも知れない。もう何
度も自分の為にしか動かないと明言しているので、
処理不能の爆弾みたいになったりするわけですが。
 今回は遂に一年次最後の特別試験、裏側では清隆
と坂柳の一騎打ち。こうして事が済んでみると、単
純な勝敗を超えた“何か”が垣間見えたような、生
徒同士クラス同士の競い合いとは別種の“異様な脅
威”が感じられたような。それらの執着心が特に清
隆の退学へ向けられているようにも見えました。

既刊感想:4.57.510