SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ハル遠カラジ3

[著者:遍柳一/イラスト:白味噌ガガガ文庫]★★

ハル遠カラジ (3) (ガガガ文庫)

ハル遠カラジ (3) (ガガガ文庫)

 「こいつの言ってる事サッパリ分からん」っての
が終盤の一幕にあって、テスタが同じような事をそ
の相手に告げてたのですが、その辺りは理解し難い
からこその異質さや異常さなのかも知れません。
 扇動している存在が本当に実在するのか不明で、
絶望感を嫌と言う程味わわされて、こんな状況で一
体どんな希望を抱いて前に進めばいいんだろう。人
工知能の精神障害AIMDだって、医工師ウシャル
のお陰で緩和されたとは言え、テスタのそれは完治
したわけではないし。前半でテスタとハルの親心子
供心みたいな様子を垣間見れて、退廃した雰囲気の
中でもほんのり明るい光が確かに灯っていると感じ
られただけに、この展開は余計に辛いですね……。

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