SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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神々に育てられしもの、最強となる

[著者:羽田遼亮/イラスト:fame/富士見ファンタジア文庫]★★

 感情の起伏が乏しいのは下界の世間慣れしてないからなのか、それとも元々ウィルがそういう性格なのか、あるいは育ての親の三神が揃って過剰に育成し過ぎて何事にも動じない性格が形成されてしまったのか。ウィルの視点が中心の割には随分淡々と事が運んで行くなあって印象でした。ヴァンダルは将来的にそこに“不足”が生じると予感したので、下界での交流を積極的にウィルに推していたのかな。

 ルナマリアに連れられて山を出たはいいけれど、大まかには見聞を広げる旅だそうで、主な目的は特に無い模様。今後も行く先々で『勇者』の存在がウィルの行動に影響を与える事になりそうですが、彼自身が勇者になり得る可能性もありそうですよね。