[著者:十本スイ/イラスト:U35/ガガガ文庫]★★★
高性能なのに限りなく自己評価が低い主人公・不々動悟老。
その2メートル超えの巨体から溢れ出る人の良さは非常に把握し難い。なので、彼の本質を察知し理解してくれる数少ない人達との交流は、とても温かいものに感じられました。
ヒロインのももりは割と残念な立ち位置のまま進んでいましたが、彼女の過去と悟老との関係の真相が明かされてからぐっと距離が近付き、その辺りの描写も良かったです。
悟老の本当の理解者は少ない。これだけでも充分満たされているのかな、と思ったりもしましたが、それでも素の悟老の懐に踏み込んでくれる人がもっと増えてくれたら、と言う気持ちもあるんですよね。
コワモテの巨人くんはフラグだけはたてるんです。
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十本 スイ/U35 小学館 2019年10月18日