SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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聖語の皇弟と魔剣の騎士姫 ~蒼雪のクロニクル~ II

[著者:春楡遥/イラスト:Hiten/MF文庫J]★★

手掛かり少ない姉探し
 蒼生は同胞を殺害し失踪した(と思われている)姉・朱美の行方と真相を知る為に、幼馴染みの雪音と共に『外苑』に出たいと申請。
 しかし「手続きに時間が掛かるから準備が整うまで別の任務をこなしてね」と言った具合で、京都へ遠征する事になったのが今回のお話の始まり。

京都遠征と陰陽師
 結局学院側から足止め喰らわされた状況で、蒼生と雪音がここへ向かうよう意図的に仕組まれたような気もしました。

学院の思惑は
 割と長い寄り道でしたが、結論を言うと“学院はクソだ”って事になるんでしょうかね。蒼生にとっては最初から分かり切っていた事で、掌の上で踊らされながらも更に確信を強めたような具合で。

暗躍する理事長達
 しかしながら、学院の手口に対して憤りが募りに募っていたのに、このエピローグでのラストの暴露で「え、ちょっと待て」と。憤りの代わりに戸惑いが増大してしまいました。途中の予言の不吉さから、あまり良い方向には進まないのかなあ……。

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