[著者:紫ユウ/イラスト:木なこ/角川スニーカー文庫]★★
底辺とリア神
自称Dグループ(底辺クラス)と己を卑下する主人公・常盤木翔和。ある日、空腹状態で困っているSSSグループのリア充の上を行く“リア神”こと若宮凛を助けた事により、その後何故か行く先々で付き纏われてしまう翔和だったが……。何故?
いや、ホントに何故? そこまで行動を共にしたがる?(最後に答えが分かります) 一食の恩義を返す理由としては大分行き過ぎているような気がして、翔和自身も凛の言動にかなり戸惑ってたけど、眺めてるこっちも困惑しましたよ。日常の変化
凛が頻繁に世話を焼いて関わる事で、翔和の「バイト漬けなのが好きで他の事は別にどうでもいい」気持ちに明確な変化が生じる。最初は本気で面倒臭がっていたのに、徐々に凛に興味を示して行く態度の変化も印象的でした。本心
最後の凛の独白、凄く良かったです。こうして見せて貰えると、凛の翔和に対する接し方の真意も明確に見えてきます。まあ分かってみれば実に単純明快な感情でしたけどね。これからどんな付き合いで進展して見せてくれるのか楽しみですね。俺の家に何故か学園の女神さまが入り浸っている件
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紫ユウ/木なこ KADOKAWA 2019年10月31日