SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

キンダーガーテン・アーミー

[著者:蘇之一行/イラスト:スコッティ/電撃文庫]★★

元特殊部隊の兵士で今幼稚園の先生
 元直属の上司も相談事が「園児のおもらし、どうすればいい?」じゃ困惑するに決まってる。全く違う職種に転職しても、なかなかこびりついた兵士の臭いが力也の周囲から抜け切ってくれない。

園児の心を掴むまで
 「怖い」とか「近寄り難い」雰囲気を出しまくりで、打ち解けるの相当難儀するどころか無理じゃないのか? と思ってましたが、意外と受け入れられるの早くて良かった、ホッとした、と言う印象でした。

過去の呪縛
 幼稚園の話がメインかと思ってましたが、力也の兵士時代の要素も結構絡んでるんですよね。いかに戦闘のプロとは言え、さすがに最初から全てを整理して切り替えて幼稚園の先生に……とは行かないようで。

子供たちのヒーロー
 慣れない仕事に戸惑い、子供たちと距離を近付ける為に悪戦苦闘して。そんな苦労が報われた時って、やっぱり嬉しいものですよね。もし今度があれば、幼稚園での子供たちとの騒動を中心に見てみたいかな。