SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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前略、殺し屋カフェで働くことになりました。3

[著者:竹内佑/イラスト:イセ川ヤスタカ/ガガガ文庫]★★

監禁されて働かされていた
 『殺し屋カフェ』で。およそ二か月間も。改めて聞かされると迅太の扱いって割と酷い。それでも迅太自身が望んで、そこに馴染んで充実した『非日常』を送れているように見えていたから、あまり不憫には感じられなかったか。

学校生活復帰
 初っ端から鉄火が一緒とは。目立ちたくない、関係を勘繰られたくない、とか言いつつ迅太と一緒に登校してるの何でだろうね? 秘匿したいと思ってる割には結構迂闊に一緒の行動晒してしまってる鉄火、なかなか可愛いな。

日常
 これまでほとんど見る事が出来なかった、カフェでの『裏の顔』以外の『表の顔』。特に鉄火と春姫に関しては、日常の姿だとか伏せていた本名とか、素の姿が迅太を通して見られたのが良かったです。

小金井組合のプライベート
 ここが今回の主題となっていたのかな。迅太にとっては鉄火の〝本質”に近付けた事や、自分が覚悟を決めて踏み込んで距離が縮まってくれた事は、とても嬉しく思えた事でしょうね。

既刊感想: