[著者:ますもとたくや/イラスト:裕/ガガガ文庫]★★
テレビドラマの脚本
アニメ脚本家が原作付き深夜帯テレビドラマの脚本制作に挑む(半強制的に挑まされる)。雲太はメイン脚本家を支えるサブの立場ですが、アニメとは勝手の違う状況にどう対処して行くか、と言うお話。視聴率至上主義な世界
今の時代、テレビドラマ制作に携わる人間でさえ、その必要性に首を傾げ疑問を抱きつつ、それでも〝評価指標が視聴率”の現実が変わらない限り、数字を上げる事を意識しなければならない。この辺りは実際にありそうな、特に現実味溢れ過ぎていましたよね。評価指標を上げる為に
出来る事は何でもやって、利用出来るものは最大限に利用する。やっていたのはこんな事で、良し悪しはともかく、これもまた現実で凄くあり得そうで(実際の所は勿論分かりませんが)どう反応していいのやら……って気持ちで眺めてました。危険な橋を渡る覚悟
理不尽な脚本の急な手直しとか、企画連動のCM生撮影とか、撮影目前での脚本変更によるワンカット撮影とか。現実的に実行は難しい所。でも、ここまで追い求めていかなければ、衰退に歯止めをかける事は出来ないのかも知れませんね。既刊感想:1
きゃくほんかのセリフ!(2)
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ますもと たくや/裕 小学館 2019年12月18日