[著者:奏中カナ/イラスト:hi8mugi/アイリスNEO]★★
護れるけど護られたい乙女ゴコロ
高遠君はそんなの気にしないよ~、ってアリアに言った所で「あたしが気にするっ!」と返されるに違いない。いくら取り繕った所で、こんな四六時中一緒に居たらあっさりバレるに決まってるでしょう。
高遠君だって完璧人間じゃない
彼自身からそう言ってくれて「ああ、確かにね」って気付けたり。アリア視線だと好意的感情優先で「カッコイイ!」にしかならないんだもん。でも、徐々に互いに素が出せるようになって行く描写が凄く良かったですね。
アリアよりも気になるのはむしろ……
高遠君の感情の方。彼自身は整理つかなくて戸惑ってるみたいだけど、間違いなくアリアの事好きだよね。“他の男”がアリアに近付くと露骨に不機嫌になってるし。分かり易過ぎるアリアより、そういう所に一番ニヤニヤさせられたかも。
恋愛模様と力関係
恋愛の方は、高遠君がハッキリ自覚するかどうかで雰囲気が変化して行くのかなあ。力関係は、どっちも強さは規格外なので“互いに護り合う”みたいに続いて行くのかな。高遠君は「護りたい」、アリアは「護られたい」気持ちが強そうですけどね。
奏中カナ/hi8mugi 一迅社 2019年06月