SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

熊本くんの本棚 ゲイ彼と私とカレーライス

[著者:キタハラ/イラスト:慧子/KADOKAWA]★★

ガチゲイ
 割とがっつり、ヤるとこまでヤっている。熊本くんはノンケで、周囲がゲイだらけでゲイに好かれてゲイに引き摺り込まれる、みたいな? でも嫌がってはいないから、熊本くんの“本質”は“そっち”だったのか?

勝手に予言された死を突破する為に
 『普段自分が決してやらない行為』=『ゲイ向けのDVD出演』で、そこに自分の身を委ねなければならなかったのかどうか。自主的に、望んで、なので熊本くんを通しての忌避感は意外に抱かなかった。

『さよなら、けだもの流星群』
 どこまでが熊本くんの創作で、どこからが実体験の現実なのか? オカルト、ホラーも入り乱れて最後の方はちょっと見失ってしまいました。そうなるよう意図的に仕組んでいたようにも見えたけれど……。

最後に熊本くんの手を握ってくれたのは?
 ここも読み返しても「ハッキリとは分からなかった」でした。あえて曖昧にしてるいる風なので、自分でそうだと思った人物を、口には出さずそっと心の中に浮かべる程度が丁度良いのかな。