SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

明るい夜に出かけて

[著者:佐藤多佳子/イラスト:丹地陽子/新潮文庫]★★

アルコ&ピースのオールナイトニッポン
 実名と番組名まで挙げていて「へぇ~」ってなった。知らなかったので薄い反応で「ごめん」だけど。富山はめっちゃ人生に影響受けてるよね。それだけは凄く現実味が溢れまくってるなあって感じてました。

コンビニバイトに詳しくなれる
 役に立つかは読み手次第? やけに細かい部分まで描写があって、妙に印象に残ってしまった。富山自身があんまり良い印象抱いてないので、バイト時間の仕事と人間関係で結構鬱屈が溜まる展開でしたけど。

心に塵が沈殿し続けるような
 訳も分からずもがいてるんだけど、訳が分からないから抜け出せない、みたいな。富山を理解出来たかは怪しい。ただ、鬱積した気持ち、迷走を自覚しつつも何か変えてみたい思い、そういうのは凄く直接的に伝わって来たし、何とか受け取れたんじゃないかなあ、と思います。