SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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29とJK8 ~そして社畜は今日も働く~

[著者:裕時悠示/イラスト:Yan-Yam/GA文庫]★★★

作品の『売り方』
 詰まる所『売れるかどうかは神のみぞ知る』みたいな。世に出る(書店で売られる)まで、売れる確率を上げる為の精一杯の手段は尽くすべき、と言う話題。成功者よりも失敗者の方が際立っていたので、“売れない事情”に理不尽さを感じる部分はあったかも知れない。

読み応え抜群の論戦
 これまで鋭二が戦って来た相手と同様に、ここの描き方が本当に素晴らしい。劣勢に立ってからの逆襲、そして最後に相手を納得させて引き摺り下ろす、まさに槍羽鋭二の真骨頂。今回もまた時間を忘れて読みふけってしまいました。

社畜の誇り
 こんな言葉、まかり通っていいのか首傾げてしまう所ですけど、鋭二を示すのにピッタリな言葉なんだよなあ困った事に。ただ、抱えていたしがらみを払拭出来たので、初期の頃と比べて大分生き易くなってるのかな、とは思いました(気苦労は相変わらず続きそうですけどね)。

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