[著者:秋/イラスト:しずまよしのり/電撃文庫]★★★
気の遠くなるような長い長い年月を経て
1巻から続いて来た『アヴォス・ディルヘヴィア編』と言う括りのエピソード、今回の結末がその終着点。結局ただの偽物だろう? どうせ本物のアノスの『俺つえー』にあっさり蹂躙されるんだろう? 実はそれが楽しみなんだよなー……とか何とか、あっさり風味な仕上がりを想像していた自分の甘さ加減をぶっ飛ばしたくなりました。『俺つえー』を見せ付けるだけではない
思って以上に深く、そして重厚な内容に溜息が漏れました。二千年前から続く、転生と根深く息づく因縁の物語。実の所、アノス自身はここぞと言う場面以外は部下に任せて静観を保っていた。単に強さを誇示するだけではない、圧倒的なカリスマ性を見せ付けられたような感じでしたね。魔王学院の不適合者4〈下〉 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜
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秋/しずま よしのり KADOKAWA 2019年05月10日