SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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クラスメイトが使い魔になりまして3

[著者:鶴城東/イラスト:なたーしゃ/ガガガ文庫]★★

想太の過去と記憶喪失について
 今回の語りで大体把握出来た感じ。現在と過去の記憶の食い違いにも成る程納得。ただ、想太自身は『神様』とやらの契約の縛りのせいで、未だに夢で得た『過去の記憶』を目覚めると同時に失ってしまう状況に陥っている。

想太が忘れた想太の事
 千影も茉莉花も想太の過去を知っているのに、想太だけがそれを知らない。だから真相を告げる事が出来ない……のかな? 『神様』の妨害もあるんだっけ? ともあれ、辿り着けそうであと一歩届かない。今回の展開は特にもどかしさが募る。

想太の方から千影に伝えられた筈なのに
 結局全ては『神様』の掌の上。彼女にとってはただの遊びのようなもの。理不尽に付き合わされる側はたまったもんじゃない。憤りにはらわた煮えくり返る思いで、ただただ無力を噛み締めるのみ……。想太にはここから絶対に巻き返して欲しい。そう強く願いたい。

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