SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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千歳くんはラムネ瓶のなか3

[著者:裕夢/イラスト:raemz/ガガガ文庫]★★★

朔と明日姉だけの為のエピソード
 他の同級生の女子達が介入する余地は全く無かった。それだけ朔の視点で明日姉を中心に、明日姉の事だけを見て、明日姉の事だけを考えていた。それだけ明日姉に特化した内容でした。

過去に繋がりを持つ関係は強い
 明日姉から種明かしをされて、彼女が朔に必要以上に関わり、強いこだわりを抱いている理由がようやく分かりました。幼少期の『自分に影響を与えてくれた』特別な相手との思い出は忘れ難いもの。

ここまで密接しても恋愛感情の匂いがあまりしない
 実際に『好き』と言い合ってるんだけどね。相手への強い恋愛感情を抱いての、恋人関係みたいな雰囲気には何故かならない。これは明日姉に限らずですが。いつも不思議な空気感だなあって思わされる。

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