[著者:八目迷/イラスト:くっか/ガガガ文庫]★★
ロールバック
最初に『五日間』未来へ跳んで、その後に『一日進んで、二日戻る』を繰り返してスタート地点を目指す、かなり変則的なタイムリープもの。とは言え、基本同じタイミングでの時間跳躍の繰り返しなので、割とすんなり受け入れられました。そのタイミングでの気付きが
タイムリープ直後で何も分からなかった事が、一日進んで過去へタイムリープする直前に「そう言う事だったのか」と初めて分かる。この『気付き』の感覚がとても心地良く、徐々に全貌が明らかになる過程の描写がとても面白い。もしもそのまま時が進んでいたら……をふと考える
あかりには「何かある」とは思ってましたが……その場の感情を優先させていたら多分この結末には至れなかった。カナエがタイムリープを経験したからこそ、最後の最後の土壇場で、意思を変化させる事が出来たんじゃなかな。きのうの春で、君を待つ
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八目 迷/くっか 小学館 2020年04月17日