SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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スパイ教室02 《愛娘》のグレーテ

[著者:竹町/イラスト:トマリ/富士見ファンタジア文庫]★★

不可能任務は待ってくれない
 弟子達は、クラウスの負担を少しでも背負いたいと思うが、同時に能力不足も自覚している。クラウスも同様に、出来る事なら弟子達に担わせたいが、育成が十分でない事も承知している。互いに歯痒い状況が続くも、前に進むしかない状況もまた続いて行く。

成長の楽しみと未熟ゆえの不安
 他のチームが失敗した任務を再度請け負うのが『不可能任務』だから、達成率が限りなく低い状況は延々続くわけで終わりが見えない。『灯』は目下発展途上の未完成。成長過程は見物だけど、未熟な不安定さはちょっと心臓に悪いですよね。

施された『仕掛け』を探りながら進む感覚
 まあ『全てクラウスが後ろに控えていればどうにかなる』は揺るぎない事実で、その点では絶大な安心感もあります。ただ、必ず『どんでんがえし』があるとも限らないので、色々油断出来ないです。このラストから、果たしてどう展開して行くのか……。

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