[著者:黄波戸井ショウリ/イラスト:アサヒナヒカゲ/オーバーラップ文庫]★★
素直には踏み込めない案件
マンションのお隣さんとは言え、大して面識もない相手にいきなりタイトルのような『お仕事』を提案されたら、まず裏を勘繰るか引いて逃げるよね。主人公に選択権を与えずに納得させる手法
しかし実際にはそうならない。結構無茶な提案を納得させて飲ませる誘導の仕方が実に巧い。主人公・松友が超絶ブラック会社に勤務している事と、依頼主のミオが松友の状況をどうにかするだけの社会的地位と能力を持っている事。この二つが合わさる事で、半強制的ながらも、松友に充分納得させた上で引き受ける方向へ持って行ってるわけですね。どこからどう見ても
半同棲生活にしか見えないんですが、意外と甘い空気感は薄く、今の所は仕事の雇用関係意識が強い。ここから二人の雰囲気が変化して行くのかどうか。黄波戸井ショウリ/アサヒナヒカゲ オーバーラップ 2020年04月25日