[著者:ミサキナギ/イラスト:れい亜/電撃文庫]★★
思わずカノンの正気を疑ってしまう展開に
水無月がこう言う事になって、それを抱え込んだままのカノンが一体どんな感情を抱いて新たなオートマタ《白檀式改・紫陽花》を製作したのか? 悲しみや傷心を紛らわせる為の、『代替品』を作り上げただけではないのか? ……色々と考えさせられましたよね。特に水無月の安否が判明してからは。望んでいた結末は充分に見る事が出来た
今回で一段落。内容的に駆け足感は否めない。ハウエルズとの因縁の決着などはじっくり見たかったし、カノン、水無月、紫陽花の関係をもっと焦らして見せて欲しかったし。ただ、変に冗長に引っ張るよりは良かったのかな。特に水無月の状況変化の描き方は実に巧く納得の行くもので、異種族間抗争の収束もしっかり綺麗にまとまっていました。リベリオ・マキナ4 -《白檀式改》紫陽花の永遠性ー
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ミサキナギ/れい亜 KADOKAWA 2020年05月09日